社会福祉法人

学園紹介

理念

キリスト教精神に基づき、
多様な福祉サービスがその利用者の意向を尊重して総合的に提供されるよう創意工夫することにより、
利用者が、個人の尊厳を保持しつつ、
心身ともに健やかに育成されるよう支援することを理念とする。

自立支援

当園の考える『自立』とは、以下のように定義しています。

経済的自立

自分で働いて食べていくことのできる能力

精神的自立

他人を配慮しながら自分で考え行動を決定し、
その結果に責任をとることのできる能力

当園では、児童が入所してから安心した生活を送れるように、個別担当制を導入し、愛着関係、信頼関係を築く努力をしています。担当職員は、児童との個別の時間を大切にし、外食、外出、時には旅行などを通じて関係を築くための工夫をしています。

入所している児童はさまざまな課題を抱えていることが多いため、担当職員が中心となって必要な支援をしていきます。さらに、各寮の職員がチームとしてお互いにアドバイスや指摘をしあいながら、児童一人ひとりにとって必要な支援を考え、実践し、職員間の連携も大切にしています。

自立して『働ける大人』になるためには、学力とコミュニケーション能力の向上は欠かすことのできないものと考えています。当園では、公文式学習を取り入れ、基礎学力の向上に努めています。

また、園内において年齢ごとにテーマを設けての話し合い、児童福祉施設対抗のスポーツ大会などを通じて、コミュニケーション力や社会性の向上を目指しています。

学園内の行事では、野外パーティ、運動会、クリスマス会、誕生日会、卒業を祝う会、卒園生を招いての新年会など、年間を通じてたくさんの行事を企画し、児童の自立支援をしています。

概要

設置主体

社会福祉法人 日本水上学園

設置種別

児童養護施設

設立

1942(昭和17年)年7月20日

理事長

松橋秀之

園長

佐々木亮

職員

園長、児童指導員、保育士、事務、栄養士、自立支援担当職員、嘱託医

所在地

〒231-0862 横浜市中区山手町140

児童定員

78名(対象年齢 満2歳~18歳)

敷地面積

3,731.13㎡

建築面積

2,938.06㎡

建築構造

鉄筋コンクリート3階建2棟、2階建1棟、軽量鉄骨2階建1棟

A棟

1階 事務所、会議室
2階 年長児童寮(イズミ、ブドウ)
3階  年長児童寮(ダビデ、シナイ)

B棟

1階 年少児童寮(イルカ、ペンギン)
2階 年長児童寮(白百合、小百合)
3階 年長児童寮(シロアム、シオン)

伊藤記念館

1階 食堂
2階 自立訓練室・親子訓練室

由来

現在のように港湾施設が整備されていなかった第二次世界大戦前後の横浜港では、艀(はしけ)が重要な役割を果たしていました。艀の船頭さんは「ダルマ船」の中で家族と一緒に生活していたので「水上生活者」と呼ばれていました。

水上生活者の子どもたちは、仕事の性格上、住所が定まらず生活時間がまちまちで就学年齢に達しても通学することが困難なため、義務教育も受けられない状況が続いていました。

そのような子どもたちを目にした、熱心なクリスチャンであり、優れた教育者であった伊藤傳(つたえ)先生は、1942年(昭和17年)7月、艀の子どもたちを預かり教育する学校を創設しました。そして、対象児童が水上生活者であることと、日本一立派な学校にとの願いから「日本水上学校」と命名しました。

終戦後しばらく艀が活躍しましたが、港湾施設の近代化により需要も少なくなりました。また、船の上での生活は常に危険が伴い、住環境上も問題が多いため、次第に港湾住宅などに移り住み、水上生活者はいなくなりました。

これらの経過から、日本水上学校も発展的に解散し、学校部門は学校法人「聖坂養護学校」、宿泊部門は社会福祉法人「日本水上学園」となり、それぞれ独立して、時代の要請に応じた子どもたちのための学校と福祉施設としての役割を果たしています。

沿革

1942年7月20日

横浜市中区山下町生徒3名、全寮制で日本水上学校を始める

1942年8月29日

高松宮様おいでになる

1944年2月5日

横浜市中区山手町66番地ユニオンチャーチに移る

1947年11月1日

横浜市中区山手町140番地の現在地に建物を新築して移る

1949年2月26日

日本水上愛育会が財団法人として認可される

1949年3月2日

日本水上学校が認可される

1950年5月30日

高松宮様おいでになる

1951年3月10日

学校法人日本水上学校が認可され、児童養護施設の運営を委託される

1954年3月8日

財団法人日本水上学園の設立が認可され、養護施設事業を運営する

1955年4月10日

創立者 伊藤傳召天

1961年1月19日

社会福祉法人日本水上学園の設立が認可され、財団法人を解散

1962年7月20日

高松宮様・同妃殿下おいでになり、創立20周年記念式典を行う

1965年2月21日

理事長兼園長伊藤せん召天

1966年7月25日

本館竣工

1972年6月15日

新館竣工

1980年3月31日

伊藤記念館竣工

1990年4月1日

園長稲本誠一就任

2002年4月1日

理事長柴田晶一就任

2003年11月30日

伊藤記念館大規模修繕竣工

2004年10月16日

園舎建替竣工

2005年4月1日

児童定員を85名から90名に変更

2009年

理事長 稲本誠一、園長 松橋秀之就任

2018年4月1日

園長 佐々木亮就任

2023年6月17日

理事長 松橋秀之就任

アクセス

みなとみらい線 元町・中華街駅(元町寄り改札口) 徒歩10分

横浜駅乗車 横浜市営バス 105系統 本郷町バス停から徒歩10分
      横浜市営バス 8.26,58系統 見晴橋バス停から徒歩5分
桜木町駅乗車 横浜市営バス20系統 港の見える丘公園バス停から徒歩10分

所在地:〒231-0862 横浜市中区山手町140